エペペペペペ

出版とかアイドルとか

夏だからよく聴いてるアイドルのエモい曲

夏といえば情緒的になる季節だ。年齢を食えば食うほど思い出すのは、学生時代の長い夏休みと夏の終わりを告げる大きなイベントであり、それらがもう戻れない青春の1ページとして襲い掛かってくるのである。

まだ若いアイドルたちの歌う曲は、私が経験したあの青春をそのままに映し出すときがある。歌声に含まれた若さと強さはあの季節をよみがえらせ、感情を奮い起こす。今回はそんな情緒的な(エモーショナルな)アイドルの曲を3つピックアップする。

 

1、さよならばかちゃん/ゆるめるモ!×箱庭の室内楽(「箱めるモ!」収録)


ゆるめるモ!X箱庭の室内楽 / さよならばかちゃん(MV オフショットver) - YouTube

別れ(おそらくはアイドルの卒業や脱退、解散)をテーマにした歌詞には、終わりゆく青春を感じさせる言葉が散りばめられており、とても憎らしげにメロディーを演出する。ここまで歌詞を聞かせる曲はそうなく、ライブでも彼女たちはただ立って歌っている(振り付けはない)。曲名のヘンテコさからは想像つかないアイドル界の屈指の名曲であり、詩である。

 

2、primal./BiS(「primal.」収録)


primal. / BiS 新生アイドル研究会 - YouTube

PVのグロテスクさとスキャンダラスな構成が話題になった、ストレートなメロディーが突き刺さる珠玉の楽曲である。この頃のBiSの人気の膨らみ具合は凄まじいものであったが、グループそのものはずっと不安定で、常にアイドルとしての外道を走り続けているように見えていた。だからこそBiS自身が書いている歌詞は決意に満ちていて、「このまま進むしかない」という諦めにも似た悲壮な感情を受け取ることができる。

 

3、サンシャイン日本海/Negicco(「サンシャイン日本海」収録)


Negicco「サンシャイン日本海」MV(Full) - YouTube

新潟県出身私がこれこそ究極のエモーショナルだと感じるのがこの曲で、日本海側特有の「陰」の部分が楽曲全体に流れていて、とても上手い具合に新潟の色を出している。ノスタルジックなメロディーに、どこか懐かしい歌詞、8ミリカメラによる現代の新潟の風景は感傷を呼び起こすのである。

 

まだまだエモい曲はたくさんあるので、次の機会にまた紹介していきたい。